この男性に対する日焼け止めの説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
20 歳男性。8 月上旬に友人と海水浴に行くことになり、日焼け止めについて相談するため、薬局を訪れた。男性は前年の同時期に海水浴へ行き、日中、炎天下の浜辺で過ごした。その日の夕方から、昼に露出していた肌が赤くなり、その部分にほてりやヒリヒリとした痛みを感じ、その後、水ぶくれができた。男性は、最近数年間、内服薬や外用薬などの使用はなく、これまで日焼け止めを使用したことはなかった。
この男性に対する日焼け止めの説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 昨年と同様の皮膚症状が出たら直ちに日焼け止めを塗ってください。日焼け止めは予防のために日光を浴びる前に塗るもので、症状が出てから塗るものではありません。
- ⑵ SPF(Sun Protection Factor)の数字が大きい方が、昨年と同様の皮膚症状を防ぐ効果が期待されます。SPFはサンバーンの原因となるUVBを防ぐ指標で、数値が大きいほど効果が期待できます。
- ⑶ 皮膚に吸収されて効果を示すため、汗をかいても塗りなおす必要はありません。日焼け止めは皮膚表面で紫外線を吸収・散乱させるため、汗や水で落ちたら塗り直す必要があります。
- ⑷ 少量で効果が期待できるので、できるだけ少量を可能な限り薄く塗ってください。薄く塗ると表示された効果が得られないため、十分な量をむらなく塗る必要があります。
- ⑸ 太陽光線の一部を吸収する成分が、皮膚炎を引き起こす原因となることがあるので注意してください。紫外線吸収剤は接触皮膚炎や光接触皮膚炎の原因となることがあるため注意が必要です。
解説
正解は⑵と⑸です。昨年の症状は日光による紅斑と水疱を伴う日焼け(サンバーン)で、主に紫外線B波(UVB)によって起こります。SPFはUVBを防ぐ効果の指標で、数値が大きいほど防御効果が高くなります。日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤は、接触皮膚炎や光接触皮膚炎を起こすことがあるため注意が必要です。日焼け止めは症状が出てからではなく日光を浴びる前に塗るものです。汗や水で落ちるため2〜3時間ごとに塗り直し、十分な量をむらなく塗ることで表示どおりの効果が得られます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成