ソクマル薬剤師

今回のがん化学療法の開始に伴い、薬物相互作用による重篤な副作用を回避するため、薬…

68 歳女性。切除不能の再発直腸がんに対して、カペシタビンとオキサリプラチン併用化学療法を開始することになった。外来化学療法室の薬剤師は、この患者にかかりつけ医から以下の薬剤が処方されていることを、お薬手帳より確認した。なお、以下の薬剤は全て化学療法開始後も継続することとする。(処方)ロサルタン50 mg・ヒドロクロロチアジド配合錠1 回1 錠(1 日1 錠)スピロノラクトン錠25 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)カルベジロール錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)メチルジゴキシン錠0.1 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ワルファリンカリウム錠1 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分
今回のがん化学療法の開始に伴い、薬物相互作用による重篤な副作用を回避するため、薬剤師が定期的にモニタリングすべき検査項目として、最も重要なのはどれか。1つ選べ。

解説

正解は⑸です。カペシタビンはフルオロウラシル系の抗がん薬で、ワルファリンと併用するとCYP2C9の発現低下などによりワルファリンの代謝が抑えられ、作用が増強して重篤な出血を起こした例が報告されています。添付文書でも併用注意とされ、併用中はPT-INRを定期的に測定して投与量を調節する必要があります。この併用は警告欄でも注意喚起されている組み合わせです。血清鉄、尿酸、血清カルシウム、血清リンは、今回の併用薬との相互作用で重篤な副作用を監視する項目としては重要度が低いといえます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成

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