精神神経科医師より統合失調症治療薬パリペリドンパルミチン酸エステルを処方したいの…
精神神経科医師より統合失調症治療薬パリペリドンパルミチン酸エステルを処方したいので採用してほしいとの申請が医薬品情報室に提出された。本剤については、過去に安全性速報が発出されている。そこで、本剤の採用にあたり、医薬品情報担当薬剤師による対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 直ちに精神神経科に安全性速報の内容を情報提供し、追って院内にも周知するよう努める。安全性速報の内容を処方する診療科に直ちに伝え、院内に周知するのは適切な対応です。
- ⑵ パリペリドンパルミチン酸エステル水懸筋注が処方される患者・家族に安全性速報の内容を含めて説明する。処方される患者や家族に安全性速報の内容を含めて説明するのは適切な対応です。
- ⑶ 調剤室の掲示板に目立つように安全性速報を掲示し、調剤業務に役立てる。調剤室に安全性速報を掲示して調剤業務に役立てるのは適切な対応です。
- ⑷ 急激な精神興奮などの治療を要する患者への使用に限るよう院内に周知する。安全性速報では急激な精神興奮などの治療を要する不安定な患者には使用しないよう注意喚起しており、逆の周知は不適切です。
- ⑸ リスペリドン持効性懸濁注射液を使用中の患者リストを作成の上、医師と共有し、パリペリドンパルミチン酸エステル水懸筋注への今後の変更について検討する。同系統の持効性注射剤を使用中の患者を把握し、医師と変更を検討することは本問では適切な対応とされています。
解説
正解は⑷です。パリペリドンパルミチン酸エステルの持効性注射剤については、投与後の死亡例が報告されたことから安全性速報が出され、急激な精神興奮などの治療や複数の抗精神病薬の併用を必要とするような不安定な患者には用いないよう注意喚起されました。そのため、急激な精神興奮のある患者への使用に限るよう周知するのは内容と逆で不適切です。速報の内容は関係部署や患者・家族に速やかに伝えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成