3 歳男児。家族で登山に行き、大量の汗をかいた。当日の夕方に帰宅後、首の周りや額…
3 歳男児。家族で登山に行き、大量の汗をかいた。当日の夕方に帰宅後、首の周りや額に赤みを伴った小さな丘疹が現れた。以前も汗を大量にかいた後には首の周りに同様の症状が現れたことがあり、今回も赤くなった部位に同時に強いかゆみも出現したため父親が近隣の薬局を訪れて相談した。相談された薬剤師は、男児にアレルギー歴がないことを確認し、店頭にある一般用医薬品の外用薬の中から今回の症状を緩和させる医薬品を選択した。選択した医薬品の成分として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ アシクロビルアシクロビルは単純ヘルペスウイルスに対する抗ウイルス薬で、汗疹には用いません。
- ⑵ ジフェンヒドラミン塩酸塩、酸化亜鉛、グリチルレチン酸かゆみ止め、収れん・保護、抗炎症作用の成分を配合しており、汗疹の症状緩和に適しています。
- ⑶ ナイスタチン、クロラムフェニコール、フラジオマイシン硫酸塩抗菌薬・抗真菌薬の配合剤で、細菌感染のない汗疹には適しません。
- ⑷ インドメタシン、トコフェロール酢酸エステル、アルニカチンキインドメタシン配合剤は筋肉痛や関節痛に用いる消炎鎮痛薬で、汗疹には用いません。また、乳幼児には使用できません。
- ⑸ ベタメタゾン吉草酸エステルベタメタゾン吉草酸エステルは強いステロイドで、3歳児の顔や首の汗疹にまず選ぶ薬ではありません。
解説
正解は⑵です。大量に汗をかいた後に首や額に赤い小さな丘疹が現れ、かゆみを伴うことから、汗管が詰まって起こる汗疹(あせも)と考えられます。一般用医薬品では、抗ヒスタミン作用でかゆみを抑えるジフェンヒドラミン、収れん・保護作用のある酸化亜鉛、抗炎症作用のあるグリチルレチン酸を配合した外用薬が適しています。幼児の顔や首には強いステロイド外用薬は避けます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成