この患者への対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
43 歳男性。基礎疾患はない。海外に単身赴任中。一時帰国した3 日後の夕食時に体調がすぐれず、早めに就寝した。翌朝から39 ℃の発熱と発疹を認め、近医を受診し、風しんと診断された。家族の風しん罹患歴、予防接種歴は以下のとおりである。家族 年齢 身体状況 風しんに関する情報母 76 歳 健康 子供の頃に罹患歴あり妻 39 歳 妊娠中 罹患歴なし、抗体価不明子 6 歳 健康 予防接種2 回済
この患者への対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ この患者に、療養中に他の医療機関を受診する際は、不安を与えないために風しん感染の情報を伝えないよう勧める。他の医療機関を受診する際は、院内感染を防ぐため事前に風しんであることを伝える必要があります。
- ⑵ この患者に、妻との濃厚接触を避けて療養するよう伝える。妊娠中で抗体の有無が不明な妻への感染を防ぐため、濃厚接触を避けるよう伝えます。
- ⑶ この患者の母は、風しんウイルス抗体を有していると考えられると伝える。母は子どもの頃に風しんに罹患しているため、抗体を有していると考えられます。
- ⑷ この患者の妻は、今すぐ風しんワクチン接種を受ける必要があると伝える。風しんワクチンは生ワクチンで妊婦には接種できず、出産後に接種を検討します。
- ⑸ この患者の子は、今すぐ3 回目の風しんワクチン接種を受ける必要があると伝える。子は定期接種として2回の接種を終えており、3回目の接種は必要ありません。
解説
正解は⑵と⑶です。妻は妊娠中で風しんの罹患歴がなく抗体価も不明であり、妊娠中に感染すると胎児に先天性風しん症候群を起こすおそれがあるため、患者は妻との濃厚接触を避けて療養する必要があります。母は子どもの頃に罹患しているため、終生免疫により抗体を有していると考えられます。風しんワクチンは生ワクチンで妊婦には接種できず、子は2回接種済みのため追加接種は不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成