薬剤変更を提案するにあたって、薬剤師が主治医に確認することとして、適切なのはどれ…
薬剤師が特別養護老人ホームを訪問した時、施設の看護師から入所者が内服薬を服用しないので困っているとの相談を受けた。処方は朝食後にドネペジル塩酸塩錠10 mg を1 錠であった。現状を踏まえ、主治医に対し次回からリバスチグミン経皮吸収型製剤への変更を提案した。
薬剤変更を提案するにあたって、薬剤師が主治医に確認することとして、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 患者が錠剤を飲まない時に貼付し、両剤を併用することドネペジルとリバスチグミンはいずれもコリンエステラーゼ阻害薬で、併用は避けるべきです。
- ⑵ 患者が軽・中程度のアルツハイマー型認知症であることリバスチグミン貼付剤の適応は軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症であるため、重症度を確認します。
- ⑶ 患者が過去に貼付剤によってかぶれたことがあるか適用部位の皮膚症状が多い製剤なので、過去の貼付剤によるかぶれの有無を確認します。
- ⑷ 薬剤変更後、毎週の増量が必要なことリバスチグミン貼付剤の増量は通常4週ごとに行い、毎週の増量は必要ありません。
- ⑸ 患者に腎機能障害がないことリバスチグミンは主にエステラーゼで分解され、腎機能障害の有無は変更提案時に必須の確認事項ではありません。
解説
正解は⑵と⑶です。リバスチグミン経皮吸収型製剤の適応は、軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制なので、患者の重症度を確認する必要があります。高度の場合はドネペジル10 mg が使えても、リバスチグミンは適応外です。また、適用部位の皮膚症状(かぶれ)が多い製剤であるため、過去に貼付剤でかぶれたことがあるかを確認します。ドネペジルとの併用はしません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成