リバスチグミン経皮吸収型製剤の特徴として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
薬剤師が特別養護老人ホームを訪問した時、施設の看護師から入所者が内服薬を服用しないので困っているとの相談を受けた。処方は朝食後にドネペジル塩酸塩錠10 mg を1 錠であった。現状を踏まえ、主治医に対し次回からリバスチグミン経皮吸収型製剤への変更を提案した。
リバスチグミン経皮吸収型製剤の特徴として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 背部又は胸部に貼付したとき、リバスチグミンの吸収には貼付部位間で差が認められない。リバスチグミン貼付剤は背部、上腕部、胸部で吸収に差が認められないとされており、記述は正しいです。
- ⑵ 繰り返し貼付することで血漿中濃度は定常状態に達する。1日1回の繰り返し貼付により血漿中濃度は定常状態に達するため、記述は正しいです。
- ⑶ 肝初回通過効果を受けない。皮膚から全身循環に直接入るため肝初回通過効果を受けず、記述は正しいです。
- ⑷ 主たる吸収経路は、皮膚における汗腺や毛穴などの付属器官である。主な吸収経路は角質層を通過する経表皮経路で、汗腺や毛穴などの付属器官ではありません。
- ⑸ 急激な血漿中濃度の上昇が回避される。薬物が一定の速度で放出・吸収されるため急激な濃度上昇が避けられ、消化器症状の軽減につながるので記述は正しいです。
解説
正解は⑷です。経皮吸収型製剤の有効成分は、主に皮膚の大部分を占める角質層を拡散して透過する経表皮経路で吸収され、汗腺や毛穴などの付属器官を介する経路の寄与はわずかです。リバスチグミン貼付剤は、背部・上腕部・胸部のいずれに貼っても吸収に大きな差はないとされています。経皮投与のため肝初回通過効果を受けず、血中濃度の急な上昇が避けられ、反復貼付で定常状態に達します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成