副作用症状としてこの患者に起こる可能性が最も低いのはどれか。1つ選べ。
35 歳女性。最近、日中頻尿と尿意切迫感で不眠が続いたので近医を受診した。過活動膀胱症状質問票(OABSS)トータルスコア10 点の中等症と診断され、処方1 による薬物治療を受けていた。再診時、OABSS トータルスコアは6 点と改善したが尿意切迫感が十分に改善しないため、処方2 が追加された。再診時の主な患者情報:血圧130/60 mmHg、脈拍数60 拍/分、消化器症状なし、肝機能・腎機能正常、電解質異常なし。現在、妊娠はしていない。(処方1 )ソリフェナシンコハク酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分(処方2 )ミラベグロン錠50 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分再診7 日後、薬剤師が継続的な服薬状況と患者状態を確認し、服薬指導を行うため、患者宅に電話した。
副作用症状としてこの患者に起こる可能性が最も低いのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 血圧上昇ミラベグロンは血圧上昇を起こすことがあり、起こりうる副作用です。
- ⑵ 尿閉ソリフェナシンの抗コリン作用やミラベグロンの排尿筋弛緩により、尿閉が起こることがあります。
- ⑶ ふらつき、めまい抗コリン薬はふらつきやめまいを起こすことがあり、起こりうる副作用です。
- ⑷ 便秘ソリフェナシンの抗コリン作用で腸管運動が低下し、便秘が起こりやすくなります。
- ⑸ 唾液の分泌過多抗コリン薬は唾液分泌を抑えて口渇を起こすため、唾液の分泌過多は起こりにくい症状です。
解説
正解は⑸です。ソリフェナシンは抗コリン薬で、ムスカリン受容体を遮断するため、唾液分泌が減って口渇が起こりやすく、唾液の分泌過多は起こりにくい副作用です。抗コリン作用により便秘、尿閉、めまいやふらつきが起こることがあります。ミラベグロンは β3 受容体作動薬で、血圧上昇や脈拍増加に注意が必要です。両剤の併用ではこれらの副作用を念頭において状態を確認します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成