皮膚症状の原因として、考えられる薬剤はどれか。2つ選べ。
50 歳男性。高血圧の治療のため、近隣の内科クリニックに通院中である。喫煙歴30 年(1 日40 本)。かかりつけ薬剤師に患者から電話相談があり、「昨日、晴天の中ゴルフに出かけたところ、衣服から露出した部分が赤く日焼けのようになった」と相談があった。薬剤師が薬剤服用歴を確認したところ、光線過敏症の可能性が疑われたので、皮膚科受診を勧めた。4 月20 日 処方内容(内科)テモカプリル塩酸塩錠4 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ヒドロクロロチアジド錠12.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分ゾルピデム酒石酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝直前 28 日分モサプリドクエン酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分ケトプロフェンテープ20 mg 1 回2 枚(1 日2 枚)1 日1 回 朝 腕・腰に貼付 7 日分
皮膚症状の原因として、考えられる薬剤はどれか。2つ選べ。
- ⑴ テモカプリル塩酸塩錠テモカプリルは ACE 阻害薬で、空咳や血管浮腫が問題となりますが、光線過敏症の代表的な原因薬ではありません。
- ⑵ ヒドロクロロチアジド錠ヒドロクロロチアジドはチアジド系利尿薬で、光線過敏症を起こす代表的な薬剤です。
- ⑶ ゾルピデム酒石酸塩錠ゾルピデムは睡眠薬で、光線過敏症の代表的な原因薬ではありません。
- ⑷ モサプリドクエン酸塩錠モサプリドは消化管運動促進薬で、光線過敏症の代表的な原因薬ではありません。
- ⑸ ケトプロフェンテープケトプロフェンテープは貼付部位の日光曝露により光接触皮膚炎を起こすことがあります。
解説
正解は⑵と⑸です。日光が当たった露出部に限って日焼けのような発赤が現れていることから、薬剤性の光線過敏症が考えられます。ヒドロクロロチアジドなどのチアジド系利尿薬は光線過敏症を起こす代表的な内服薬です。ケトプロフェンテープは貼付部位が日光に当たると光接触皮膚炎を起こすことがあり、はがした後も約4週間は貼付部位を衣服などで遮光するよう指導が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成