フェニトイン100 mg 錠を1 回1 錠、1 日3 回服用するところ、誤って1…
フェニトイン100 mg 錠を1 回1 錠、1 日3 回服用するところ、誤って1 回1錠、1 日2 回しか服用していなかった。その時の患者のフェニトインの血中濃度は4 μg/mL であった。この患者が処方どおりに1 日3 回服用した場合のフェニトインの血中濃度(μg/mL)として、最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、フェニトインの血中濃度は定常状態における平均値であるものとし、フェニトインの体内からの消失はMichaelis-Menten 式で表され、Michaelis 定数を4 μg/mL、バイオアベイラビリティを100%とする。
- ⑴ 66 μg/mL は投与量に比例して1.5倍した値で、非線形な消失を考慮していません。
- ⑵ 12Vmax=400 mg/日を求め、300=400C/(4+C)を解くと C=12 μg/mL となります。
- ⑶ 1616 μg/mL は Michaelis-Menten 式を正しく解いた値ではありません。
- ⑷ 2020 μg/mL は計算を誤った値で、投与速度300 mg/日と釣り合いません。
- ⑸ 2424 μg/mL は計算を誤った値で、投与速度300 mg/日と釣り合いません。
解説
正解は⑵です。Michaelis-Menten 型の消失では、定常状態で投与速度 R=Vmax×C/(Km+C)が成り立ちます。1日200 mg 服用時に C=4 μg/mL、Km=4 μg/mL なので、200=Vmax×4/8 より Vmax=400 mg/日です。1日300 mg では300=400×C/(4+C)を解いて C=12 μg/mL となります。投与量は1.5倍でも血中濃度は3倍になり、非線形性のため少しの増量で濃度が大きく上がる点が重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成