自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ メチルエフェドリンは、交感神経終末からのノルアドレナリンの遊離を抑制することで、血管平滑筋の収縮を抑制する。メチルエフェドリンはノルアドレナリンの遊離を促進する混合型交感神経刺激薬で、遊離を抑制するのではありません。
- ⑵ ナフトピジルは、アドレナリン β2 受容体を刺激することで、子宮平滑筋を弛緩させる。ナフトピジルは α1 受容体遮断薬で、前立腺肥大症の排尿障害に用いられます。
- ⑶ イプラトロピウムは、アセチルコリンM1 受容体を刺激することで、気管支平滑筋を弛緩させる。イプラトロピウムはムスカリン受容体を遮断して気管支平滑筋を弛緩させます。刺激するのではありません。
- ⑷ メペンゾラートは、アセチルコリンM3 受容体を遮断することで、下部消化管平滑筋の痙れん性収縮を抑制する。メペンゾラートは M3 受容体を遮断して、下部消化管平滑筋の痙れん性収縮を抑えます。
- ⑸ アコチアミドは、アセチルコリンエステラーゼを阻害することで、低下した消化管運動を改善する。アコチアミドはアセチルコリンエステラーゼを阻害し、低下した消化管運動を改善します。
解説
正解は⑷と⑸です。メペンゾラートは第四級アンモニウム構造をもつ抗コリン薬で、M3 受容体を遮断して下部消化管平滑筋の痙れん性収縮を抑え、過敏性腸症候群に用いられます。アコチアミドはアセチルコリンエステラーゼを阻害して、消化管でのアセチルコリン量を増やし、低下した胃運動を改善するため機能性ディスペプシアに用いられます。他の選択肢は作用点や作用の向きが誤っています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成