ある食品汚染物質の耐容一日摂取量(TDI)は、下図に示した動物試験の結果から得ら…
ある食品汚染物質の耐容一日摂取量(TDI)は、下図に示した動物試験の結果から得られた無毒性量(NOAEL)に、不確実係数100 を適用して定められている。この食品汚染物質のTDI(μg/kg 体重/日)として、適切な値はどれか。1つ選べ。マウスを用いた慢性毒性試験 ラットを用いた慢性毒性試験 ウサギを用いた発生毒性試験有15 有20 *有60 *害な *害な15 害な *生10 *生 生40体影 体影10 体影 *響の 5 響の *響の20 *発 ― 発 5 ― 発生率 ― 生率 ― 生率( 0 0 ( 0 0 ( 0 0%) 100 500 1100 %) 200 1000 500010000 %) 3006001000160018002000投与量(μg/kg 体重/日) 投与量(μg/kg 体重/日) 投与量(μg/kg 体重/日)*は、それぞれの対照群(投与量0 μg/kg 体重/日)と比較して、統計的に有意な影響であることを示している。
- ⑴ 1最も低い NOAEL 100 μg/kg 体重/日を不確実係数100 で割り、TDI は1 μg/kg 体重/日となります。
- ⑵ 33 は最も低い NOAEL を用いていない値で、最も感受性の高い試験を基準にしていません。
- ⑶ 55 は有意な影響がみられた用量(500)を基にした値で、NOAEL ではありません。
- ⑷ 66 は発生毒性試験の用量を基にした値で、最も低い NOAEL を用いていません。
- ⑸ 1010 はラットの試験の用量を基にした値で、最も低い NOAEL を用いていません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。複数の動物試験がある場合、TDI は最も感受性の高い試験、つまり最も低い無毒性量(NOAEL)をもとに定めます。マウスの慢性毒性試験では100 μg/kg 体重/日で有意な影響がみられず、500 で有意な影響がみられたとすると、NOAEL は100 μg/kg 体重/日となり、他の試験の NOAEL より低くなります。これに不確実係数100 を適用すると、TDI=100÷100=1 μg/kg 体重/日となります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成