75 歳男性。PS 1 、HER2 陰性、切除不能進行・再発胃がんに対して一次治…
75 歳男性。PS 1 、HER2 陰性、切除不能進行・再発胃がんに対して一次治療としてカペシタビン + シスプラチン併用療法を施行するも無効であった。二次治療としてイリノテカン単独の化学療法を行うことになった。外来化学療法を受ける患者に対する薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 本剤単独療法の期待される効果について説明を行った。治療前に、イリノテカン単独療法で期待される効果について説明することは適切な対応です。
- ⑵ 薬物の溶解液に高濃度のエタノールが含まれているので車の運転は控えることを指導した。イリノテカン注射液は高濃度のエタノールを溶解液として含む製剤ではありません。
- ⑶ UDP-グルクロン酸転移酵素の遺伝子多型により腎機能障害の発現に違いがあることを説明した。UGT1A1の遺伝子多型は好中球減少や下痢の起こりやすさに関係し、腎機能障害とは関係しません。
- ⑷ 本剤単独療法では遅発性副作用のみ報告されているため、副作用の詳細について化学療法施行後に説明した。イリノテカンでは投与中〜直後に起こる早発性の下痢もあり、副作用は施行前に説明しておく必要があります。
- ⑸ 本剤単独療法の重篤な副作用は下痢と骨髄抑制の報告が多いことを説明した。イリノテカン単独療法の重篤な副作用は下痢と骨髄抑制が多いことを説明するのは適切です。
解説
正解は⑴と⑸です。外来化学療法では、治療の目的や期待される効果、主な副作用とその対処法を、治療前に患者に説明しておくことが大切です。イリノテカン単独療法の重篤な副作用としては、下痢(投与中〜直後の早発性と、数日後の遅発性)と好中球減少などの骨髄抑制が多く報告されています。イリノテカン注射液は高濃度のエタノールを含む製剤ではありません。UGT1A1の遺伝子多型は骨髄抑制や下痢の起こりやすさと関係し、腎機能障害とは関係しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成