眼瞼痙れんの診断によりA 型ボツリヌス毒素製剤の治療が開始となった。そこで、使用…
眼瞼痙れんの診断によりA 型ボツリヌス毒素製剤の治療が開始となった。そこで、使用経験のある薬剤師が未経験の薬剤師に、その薬剤調製時の注意事項について指導することになった。本剤の取扱いについて、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 溶解前は常温に保存する。溶解前は冷所(または冷凍)で保存する製剤で、常温保存はできません。
- ⑵ 保存剤を含んでいないが、溶解後3 日以降も使用できる。保存剤を含まないため、溶解後は冷蔵保存して24時間以内に使用します。
- ⑶ 溶解後の保存は冷凍を避ける。溶解後の液は冷蔵で保存し、冷凍は避けます。
- ⑷ 残った薬液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液を加えて失活させる。残った薬液は次亜塩素酸ナトリウム溶液を加えて失活させてから廃棄します。
- ⑸ 溶解時に激しく攪拌し、泡立てると効果が増強するので避ける。激しい攪拌や泡立ちはタンパク質を変性させて効果を低下させるため避けるもので、効果が増強するわけではありません。
解説
正解は⑶と⑷です。A型ボツリヌス毒素製剤は凍結乾燥品で、溶解前は冷所(または冷凍)で保存します。保存剤を含まないため溶解後は冷蔵で保存し、24時間以内に使用します。溶解後の冷凍は避けなければなりません。毒素はタンパク質で、溶解時に激しく攪拌したり泡立てたりすると変性して効果が低下するおそれがあります。使い残した薬液や使用した器具は、次亜塩素酸ナトリウム溶液で失活させてから廃棄する必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成