フルオロウラシル(5-FU)のバイアル製剤(1,000 mg、20 mL)から、…
フルオロウラシル(5-FU)のバイアル製剤(1,000 mg、20 mL)から、5-FUを600 mg 採取する際、薬液採取の手技として適切なのはどれか。2つ選べ。A Bエア吸引10 必要量
- ⑴ 50 mL のルアーロックタイプのシリンジを準備する。12 mLを正確に量るには20 mL程度のシリンジが適しており、50 mLのシリンジでは目盛りが粗く過大です。
- ⑵ バイアルに注射針を刺す前に、予めシリンジ内に10 mL 程度のエアを入れておく。あらかじめシリンジに10 mL程度のエアを入れておき、薬液と少しずつ置き換えて陰圧を保ちながら採取します。
- ⑶ バイアルに注射針を刺し、シリンジに入れておいたエアを注入する。エアを一度に注入するとバイアル内が陽圧になり、薬液の噴出やエアロゾル発生による曝露の危険があります。
- ⑷ 5-FU の必要量は、図Aのようにシリンジ内の目盛りで計量する。公式正答から、図Aの計量方法は適切ではないと判断されます。必要量はエアを除いた状態で正確に計量します。
- ⑸ バイアルからシリンジを抜く場合には、図Bのようにバイアル内のエアを吸引してから抜き取る。抜き取る前にバイアル内のエアを吸引して陰圧にしておくと、抜針時の薬液の漏れや飛散を防げます。
解説
正解は⑵と⑸です。5-FU 600 mgは12 mLに相当します。抗がん薬の調製では、バイアル内を陽圧にすると薬液が噴き出したりエアロゾルが発生したりして曝露につながるため、陰圧を保ちながら操作します。シリンジにあらかじめ10 mL程度のエアを入れておき、バイアル内の薬液と少量ずつ置き換えながら吸い取り、抜き取る前にバイアル内のエアを吸引して陰圧にしてから針を抜きます。エアを一度に注入するとバイアル内が陽圧になり危険です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成