32 歳男性。双極性障害の患者。調剤薬の交付時には、いつも妻が横に付き添っている…
32 歳男性。双極性障害の患者。調剤薬の交付時には、いつも妻が横に付き添っている状況であった。今回、衝動コントロールが効かない状態になることがあり、次回の予約診察日より前に受診し、以下の処方が追加された。服薬指導の内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。(処方)ジプレキサRザイディスR錠(注)2.5 mg 1 回1 錠不穏時 5 回分(5 錠)(注:オランザピン口腔内崩壊錠)
- ⑴ 口腔粘膜からの吸収による効果が期待できる。口腔内で溶けた薬は飲み込まれて消化管から吸収されるもので、口腔粘膜からの吸収を期待する製剤ではありません。
- ⑵ 予めブリスターシートから取り出して保管する。湿気に弱く崩れやすいため、服用直前にブリスターシートから取り出す必要があります。
- ⑶ 口腔内の速溶により吐き出し防止が期待できる。口腔内ですぐに溶けるため、不穏時に薬を吐き出してしまうことを防ぐ効果が期待できます。
- ⑷ 服用時は空腹を避ける。オランザピンは食事の影響をほとんど受けず、空腹を避ける必要はありません。
- ⑸ 緊急に服用する場合はブリスターシートの上から押し出してもよい。錠剤がもろく割れてしまうため、シートの上から押し出さず、フィルムをはがして取り出します。
解説
正解は⑶です。ジプレキサザイディス錠は凍結乾燥によって作られた口腔内崩壊錠で、口に入れると唾液ですぐに溶けるため、不穏時などに薬を吐き出したり口に含んだまま捨てたりするのを防ぐ効果が期待できます。溶けた薬は飲み込まれて消化管から吸収されるもので、口腔粘膜からの吸収を目的とした製剤ではありません。湿気に弱く崩れやすいため、服用直前にブリスターシートのフィルムをはがして取り出し、シートの上から押し出してはいけません。食事の影響も受けにくい薬です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成