この患者の病態として、考えられるのはどれか。2つ選べ。
48 歳男性。近視でハードコンタクトレンズを使用している。45 歳時より眼科でドライアイと診断され、ジクアホソルナトリウム点眼液を処方され、点眼している。ここ数年2 ~4 月頃に発作性反復性のくしゃみ、水性鼻漏と鼻閉の症状が出ていたが、この時期を過ぎると楽になるので経過をみていた。本年2 月にこれら症状が悪化し、眼もかゆくなったため、病院を受診し、ビラスチン錠とエピナスチン塩酸塩点眼液が処方され、処方箋をもって来局した。
この患者の病態として、考えられるのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 鼻粘膜でⅡ型アレルギー反応が起こっている。アレルギー性鼻炎はIgE抗体とマスト細胞が関与するⅠ型アレルギー反応です。
- ⑵ ハウスダストやダニが原因である。2〜4月に限って症状が出ることから、原因はハウスダストやダニではなく、スギなどの花粉と考えられます。
- ⑶ 鼻内所見で鼻粘膜に発赤がみられる。季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)では、鼻粘膜に発赤がみられることが多いです。
- ⑷ 気管支ぜん息を合併しやすい。気管支ぜん息の合併はハウスダストやダニによる通年性アレルギー性鼻炎で多いとされます。
- ⑸ 抗原飛散数の増加により症状が増悪する。花粉症では抗原である花粉の飛散数が増えると症状が悪化します。
解説
正解は⑶と⑸です。毎年2〜4月頃にくしゃみ、水性鼻漏、鼻閉が現れ、眼のかゆみも伴うことから、スギ花粉などによる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)と考えられます。花粉症ではⅠ型アレルギー反応が起こり、鼻内では鼻粘膜の発赤や腫脹がみられます。症状は花粉の飛散数が増えると悪化します。ハウスダストやダニが原因なのは通年性アレルギー性鼻炎で、気管支ぜん息の合併も通年性の方で多いとされます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成