AED 到着後、手順に従い電極を装着し、機器による判定の後、薬剤師は電気ショック…
60 歳男性が処方箋を持ってかかりつけの薬局を訪れた。処方箋を受付に渡そうとしたところ、男性は胸を押さえながら床に倒れた。男性に意識はなく、正常な呼吸も確認できなかった。薬剤師は、同僚に119 番通報及び自動体外式除細動器(AED)の手配を依頼し、AED の到着まで胸骨圧迫を開始した。なお、心肺蘇生は日本蘇生協議会ガイドライン2015 に基づいて実施した。
AED 到着後、手順に従い電極を装着し、機器による判定の後、薬剤師は電気ショックを実施した。電気ショック後に行うべきことはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 呼吸が再開するまで手を触れずに待つ。呼吸の再開を待つと胸骨圧迫が中断されるため、ショック後は直ちに胸骨圧迫を再開します。
- ⑵ 安全のためにAED の電源を切る。AEDは約2分ごとに心電図を再解析するため、電源は切らずにそのままにします。
- ⑶ AED の電極パッドを、次の電気ショックに備えて交換する。電極パッドは剥がしたり交換したりせず、貼ったままにして次の解析に備えます。
- ⑷ 別のAED を持ってくるように依頼する。1台のAEDで繰り返し解析と電気ショックができるため、別のAEDを用意する必要はありません。
- ⑸ 胸骨圧迫を再開する。電気ショック後は脈拍の確認などをせずに、直ちに胸骨圧迫を再開します。
解説
正解は⑸です。JRC蘇生ガイドライン2015では、AEDで電気ショックを行った後は、脈拍や呼吸の確認をせずに直ちに胸骨圧迫から心肺蘇生を再開します。胸骨圧迫の中断時間をできるだけ短くすることが救命率の向上につながるためです。その後はAEDが約2分ごとに自動で心電図を解析するので、音声指示に従います。AEDの電源は切らず、電極パッドも貼ったままにしておきます。別のAEDを用意する必要はありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成