検査薬を購入した女性は、表示された検査結果をみて、判定窓の線が薄かったことから不…
27 歳既婚女性。生理が遅れているため、自宅近隣のドラッグストアで、妊娠検査薬※を購入した。自宅でこの検査薬の説明書どおりに採尿部に尿をかけて、規定の時間が経過したのち反応を観察した。※ 妊娠時にはヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌されることが知られており、尿中のhCG をイムノクロマトグラフィーで検出する妊娠検査薬が市販されている。
検査薬を購入した女性は、表示された検査結果をみて、判定窓の線が薄かったことから不安を感じて、購入したドラッグストアに行った。この女性に対する薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。検査前判定窓 終了確認窓検査後判定窓 終了確認窓この女性が持参した検査薬の表示部分
- ⑴ この女性の月経周期がこれまで順調であったかどうかを確認する。検査の時期が適切だったかを判断するため、これまでの月経周期が順調であったかを確認します。
- ⑵ 各窓の線が明瞭ではないため、妊娠の可能性はないと説明する。判定窓の線が薄くても陽性の可能性があり、妊娠の可能性はないと説明するのは不適切です。
- ⑶ 線の色の濃淡によらず、妊娠している可能性があるため、受診を勧める。線の濃淡にかかわらず陽性であれば妊娠の可能性があるため、医療機関の受診を勧めます。
- ⑷ 妊娠初期では、尿中のhCG が少なく陰性となることもあるため、さらに1 ヶ月以上あけてからの再検査が必要であると説明する。再検査は通常約1週間後に行うもので、1か月以上あける必要はありません。
- ⑸ 妊娠していると判断し、母子手帳の交付を申請するよう勧める。妊娠の確定診断は医師が行うもので、薬剤師が妊娠と判断して手続きを勧めるのは不適切です。
解説
正解は⑴と⑶です。妊娠検査薬は月経予定日から1週間後以降の使用が推奨されるため、月経周期が順調であったかを確認し、検査の時期が適切であったかを評価します。判定窓に線が出ていれば、薄くても陽性の可能性があるため、妊娠の可能性を考えて産婦人科の受診を勧めます。線が薄いことから妊娠の可能性はないと断定してはいけません。再検査の目安は約1週間後です。妊娠の確定診断は医師が行うもので、薬剤師が妊娠と判断することはできません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成