慢性腎臓病の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
慢性腎臓病の病態と治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 腎機能障害又は腎機能低下が3 ヶ月以上持続する状態である。CKDは腎障害または腎機能低下が3か月以上持続する状態と定義されます。
- ⑵ 合併症として貧血がある。腎臓でのエリスロポエチン産生が低下するため、腎性貧血を合併します。
- ⑶ 低張尿となる。CKDが進行すると尿の濃縮・希釈ができなくなり、血漿と同じ浸透圧の等張尿になります。
- ⑷ 尿毒症の症状改善にラクツロースを内服する。ラクツロースは肝性脳症の治療薬です。尿毒症の症状改善には球形吸着炭を用います。
- ⑸ 尿毒症状の発症を抑制するために、タンパク質を積極的に摂取させる。タンパク質を多くとると尿素窒素などの老廃物が増えるため、CKDではタンパク質の摂取を制限します。
解説
正解は⑴と⑵です。慢性腎臓病(CKD)は、タンパク尿などの腎障害を示す所見、またはGFR 60 mL/min/1.73 m²未満の腎機能低下が3か月以上続く状態と定義されます。腎臓でのエリスロポエチン産生が減るため、腎性貧血を合併します。尿の濃縮・希釈能が失われるので、尿は低張尿ではなく等張尿になります。尿毒症の改善には球形吸着炭を用い、ラクツロースは肝性脳症の治療薬です。タンパク質は摂取を制限します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成