内分泌系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
内分泌系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ カベルゴリンは、ドパミンD2 受容体を遮断することで、下垂体前葉からのプロラクチンの分泌を抑制する。カベルゴリンはドパミンD2受容体を刺激して、プロラクチンの分泌を抑制します。遮断ではありません。
- ⑵ プロチレリンは、下垂体前葉に作用することで、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を促進する。プロチレリンはTRH製剤で、下垂体前葉に作用してTSHの分泌を促進します。
- ⑶ デスモプレシンは、バソプレシンV2 受容体を遮断することで、腎集合管における水の再吸収を阻害する。デスモプレシンはV2受容体を刺激して水の再吸収を促進し、中枢性尿崩症などに用います。
- ⑷ リオチロニンは、甲状腺のペルオキシダーゼを阻害することで、甲状腺ホルモンの合成を抑制する。リオチロニンは甲状腺ホルモン(T3)製剤です。ペルオキシダーゼを阻害するのはチアマゾールなどです。
- ⑸ メチラポンは、11 β-ヒドロキシラーゼを阻害することで、コルチゾールの産生を抑制する。メチラポンは11β-ヒドロキシラーゼを阻害して、コルチゾールの産生を抑制します。
解説
正解は⑵と⑸です。プロチレリンは甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)製剤で、下垂体前葉に作用してTSHの分泌を促進します。メチラポンは副腎皮質の11β-ヒドロキシラーゼを阻害してコルチゾールの合成を抑え、クッシング症候群の治療や下垂体ACTH分泌予備能の検査に用います。カベルゴリンはドパミンD2受容体の刺激薬、デスモプレシンはV2受容体の刺激薬、リオチロニンは甲状腺ホルモン(T3)製剤です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成