過去に重篤な副作用で問題となった医薬品成分のうち、適切な安全対策などを施すことで…
過去に重篤な副作用で問題となった医薬品成分のうち、適切な安全対策などを施すことで別の適応症で承認を受けたものがいくつかある。その組合せとして適切なのはどれか。1つ選べ。医薬品成分 副作用 別の適応症
- ⑴ サリドマイド 四肢奇形 多発性骨髄腫サリドマイドは四肢奇形の薬害を起こしましたが、厳格な管理のもと多発性骨髄腫の治療薬として承認されています。
- ⑵ クロロキン 網膜症 髄膜炎クロロキンは網膜症の薬害を起こしましたが、髄膜炎の治療薬として再承認された事実はありません。
- ⑶ ソリブジン ウイルス性肝炎 帯状疱疹ソリブジンはフルオロウラシル系薬との相互作用による重篤な骨髄抑制で死亡例が出た薬で、副作用の組合せが誤りです。
- ⑷ キノホルム 自閉症 アルツハイマー病キノホルムはスモン(亜急性脊髄・視神経・末梢神経障害)の原因薬で、自閉症ではありません。
- ⑸ ゲフィチニブ 間質性肺炎 インフルエンザゲフィチニブは間質性肺炎が問題となりましたが、肺がんの治療薬であり、インフルエンザの適応はありません。
解説
正解は⑴です。サリドマイドは1960年前後に睡眠薬として使われ、妊婦の服用により胎児の四肢奇形(アザラシ肢症)を引き起こした薬害の原因薬です。その後、血管新生阻害作用や免疫調節作用が見いだされ、厳格な安全管理手順(TERMS)のもとで多発性骨髄腫の治療薬として承認されています。クロロキンは網膜症、ソリブジンはフルオロウラシル系薬との相互作用による死亡、キノホルムはスモンの原因であり、組合せが正しくありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成