急性膵炎の診断に有用な血液検査値はどれか。1つ選べ。
急性膵炎の診断に有用な血液検査値はどれか。1つ選べ。
- ⑴ アルブミン濃度アルブミン濃度は栄養状態や肝臓の合成能の指標で、急性膵炎の診断には特異的ではありません。
- ⑵ C 反応性タンパク(CRP)濃度CRPは炎症全般で上昇する指標で、急性膵炎の重症度評価には使いますが診断には特異的ではありません。
- ⑶ 乳酸脱水素酵素(LDH)活性LDHは多くの組織の障害で上昇し、急性膵炎では重症度判定の項目の一つですが、診断の決め手ではありません。
- ⑷ 尿素窒素(BUN)濃度BUNは腎機能や脱水の指標で、急性膵炎の重症度判定には用いますが、診断には特異的ではありません。
- ⑸ リパーゼ活性リパーゼは膵臓に特異性の高い消化酵素で、急性膵炎で血中に逸脱して上昇するため診断に有用です。
解説
正解は⑸です。急性膵炎では膵臓の消化酵素が膵外へ逸脱するため、血中のリパーゼやアミラーゼが上昇します。リパーゼは膵臓にほぼ特異的で、アミラーゼより特異度が高く、上昇が長く続くため診断に特に有用です。急性膵炎の診断基準では、上腹部痛、血中または尿中の膵酵素の上昇、画像所見のうち2項目以上で診断します。CRPやLDH、BUN、アルブミンは重症度の判定には使われますが、診断そのものには特異的ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成