全身クリアランスが40 L/h である薬物を点滴静注し、定常状態における血中濃度…
全身クリアランスが40 L/h である薬物を点滴静注し、定常状態における血中濃度を0.50 mg/L にしたい。適切な投与速度(mg/h)はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 1313 mg/hでは定常状態の血中濃度は13÷40≒0.33 mg/Lにとどまり、目標の0.50 mg/Lに届きません。
- ⑵ 20投与速度=CL×Css=40×0.50=20 mg/hで、目標の血中濃度0.50 mg/Lが得られます。
- ⑶ 4040 mg/hでは定常状態の血中濃度が1.0 mg/Lとなり、目標の2倍になります。
- ⑷ 5050 mg/hでは定常状態の血中濃度が1.25 mg/Lとなり、目標を超えます。
- ⑸ 8080はCL÷Cssで求めた値で、計算の向きが逆です。この速度では血中濃度は2.0 mg/Lになります。
解説
正解は⑵です。点滴静注の定常状態では、投与速度と消失速度が等しくなります。消失速度は全身クリアランス×定常状態血中濃度で表されるので、投与速度k₀=CL×Css=40 L/h×0.50 mg/L=20 mg/hとなります。13や80は、濃度とクリアランスの割り算や掛け算を取り違えたときに出やすい値です。定常状態血中濃度は投与速度に比例し、クリアランスに反比例する関係を覚えておくと、逆算の問題にもすぐ対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成