ある薬物の体内動態に線形性が成り立つとき、静脈内投与後の平均滞留時間が4.0 h…
ある薬物の体内動態に線形性が成り立つとき、静脈内投与後の平均滞留時間が4.0 h、経口投与後の平均滞留時間が6.0 h であった。平均吸収時間(h)はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 0.670.67は4.0÷6.0の比で、平均吸収時間は差で求めるため誤りです。
- ⑵ 1.51.5は6.0÷4.0の比で、平均吸収時間は比ではなく差で求めます。
- ⑶ 2.0MAT=MRT(経口)−MRT(静注)=6.0−4.0=2.0 hです。
- ⑷ 1010は2つのMRTを足した値で、平均吸収時間の求め方ではありません。
- ⑸ 2424は2つのMRTを掛けた値で、意味のある量ではありません。
解説
正解は⑶です。経口投与後の平均滞留時間(MRT)は、吸収にかかる平均時間(平均吸収時間、MAT)と体内での平均滞留時間の和になります。体内での平均滞留時間は静脈内投与後のMRTに等しいので、MAT=MRT(経口)−MRT(静注)=6.0−4.0=2.0 hとなります。比で求めた1.5や0.67、和の10などは誤りです。なお、吸収が1次速度過程に従うときは、MATは吸収速度定数の逆数に等しくなることも押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成