カルシトリオールのカルシウム代謝調節作用に関わる機序はどれか。1つ選べ。
カルシトリオールのカルシウム代謝調節作用に関わる機序はどれか。1つ選べ。
- ⑴ カルシトニン受容体の刺激カルシトニン受容体を刺激するのはエルカトニンなどのカルシトニン製剤で、カルシトリオールの機序ではありません。
- ⑵ 副甲状腺ホルモンの分泌の促進カルシトリオールは副甲状腺ホルモンの合成・分泌をむしろ抑制します。
- ⑶ 腎臓におけるカルシウム再吸収の抑制カルシトリオールは腎尿細管でのカルシウム再吸収を促進します。抑制ではありません。
- ⑷ 腸管からのカルシウム吸収の促進ビタミンD受容体を介してカルシウム輸送に関わるタンパク質の発現を高め、腸管からのカルシウム吸収を促進します。
- ⑸ オステオカルシンのカルボキシ化の抑制オステオカルシンのγ-カルボキシ化はビタミンK₂(メナテトレノン)が促進するもので、カルシトリオールの機序ではありません。
解説
正解は⑷です。カルシトリオールは活性型ビタミンD₃(1α,25-ジヒドロキシビタミンD₃)で、核内のビタミンD受容体に結合して遺伝子発現を調節します。小腸ではカルシウム結合タンパク質などの発現を高め、腸管からのカルシウム吸収を促進します。このほか、腎臓でのカルシウム再吸収の促進や、副甲状腺ホルモンの合成・分泌の抑制にも働きます。選択肢⑵⑶はこれと逆向きの記述で、⑴⑸は別の薬の機序です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成