注射剤や貼付剤で薬物の放出を長時間にわたって制御する製剤について、しくみと使い方…
注射剤や貼付剤で薬物の放出を長時間にわたって制御する製剤について、しくみと使い方の注意を整理した。記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 生分解性高分子のマイクロスフェアは、体内で分解されながら薬物を長く放出する。生体内で分解される高分子を用い、数週間から数か月にわたって薬物を放出させます。
- ⑵ フェンタニルの貼付剤を貼った部位を温めると、吸収が速まるおそれがある。皮膚の温度が上がると吸収が増えるため、貼付部位を温めないよう指導します。
- ⑶ 経皮吸収型製剤では、皮膚の角質層が薬物の透過を促す主な部位として働く。角質層は薬物の透過を妨げる主な障壁です。
- ⑷ 経皮吸収型製剤は、内服薬と同じように肝臓での初回通過効果を強く受ける。皮膚から吸収された薬物は門脈を通らないため、初回通過効果を受けにくいです。
- ⑸ 徐放性の注射剤は、投与を中止すれば体内の薬物は直ちに消失していく。注射した製剤から放出が続くため、中止後もしばらく作用が残ります。
解説
正解は、マイクロスフェアの記述と、フェンタニルの貼付剤を温めると過量になるおそれがあるという記述です。生体内で分解される高分子を用いたマイクロスフェアは、注射後に長く薬物を放出します。経皮吸収型製剤は初回通過効果を避けられますが、角質層が透過の障壁で、皮膚の温度などで吸収が変わります。中止後も皮膚や製剤の中に残った薬物で作用が続くことに注意します。
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