核医学検査に用いるテクネチウム99mは、モリブデン99を親核種とするジェネレータ…
核医学検査に用いるテクネチウム99mは、モリブデン99を親核種とするジェネレータから溶出して得る。モリブデン99の半減期は約66時間、テクネチウム99mの半減期は約6時間である。記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 永続平衡は、娘核種の半減期が親核種よりはるかに長いときに成り立つ平衡である。永続平衡は親核種の半減期が娘核種よりはるかに長いときに成り立ちます。
- ⑵ 親核種の半減期が娘核種より長いので、やがて両者の放射能の比が一定の過渡平衡となる。親核種の半減期が娘核種より長いときには、両者の放射能の比が一定となる過渡平衡が成り立ちます。
- ⑶ テクネチウム99mは核異性体転移によってガンマ線を放出し、体外からの画像化に用いられる。核異性体転移で放出されるガンマ線は体外から測定しやすく、画像化に適しています。
- ⑷ ジェネレータから得た溶出液は主にベータ線を放出し、体内の腫瘍の治療に用いられる。テクネチウム99mはガンマ線を放出する核種で、主に診断に用いられます。
- ⑸ 溶出したあとのジェネレータで娘核種が再び増えるには、親核種の半減期の10倍ほどの時間を要する。娘核種は娘核種の半減期に従って増え、1日ほどで再び溶出できる量になります。
解説
正解は、過渡平衡が成り立つという記述と、核異性体転移でガンマ線を放出して画像化に用いられるという記述です。モリブデン99は半減期がテクネチウム99mより長く、ジェネレータの中で両者は過渡平衡に達します。溶出で娘核種を取り出しても、娘核種の半減期に従って再び増えるため、くり返し溶出できます。テクネチウム99mは適度なエネルギーのガンマ線を出し、半減期も短いため、診断に広く使われます。
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