錠剤の原料とする粉末が流れにくく、打錠機への供給が安定しなかった。そこで流動化剤…
錠剤の原料とする粉末が流れにくく、打錠機への供給が安定しなかった。そこで流動化剤として軽質無水ケイ酸を少量加えた。粉体の流動性とその評価に関する記述として、正しいのはどれか。
- ⑴ 球形に近い粒子ほど、粒子どうしがかみ合って流動性は低くなる。球形に近い粒子ほど転がりやすく、流動性は高くなります。
- ⑵ ゆるみかさ密度とタップ密度の差から求める圧縮度が大きい粉体ほど流れやすい。圧縮度が大きい粉体は詰まりやすく、流動性は低いと評価されます。
- ⑶ 吸湿して水分が増えると、粒子間の液架橋によって流動性は高まる。液架橋は粒子どうしを結びつけるため、流動性は低下します。
- ⑷ 流動性がよくなると、粉体を積み上げたときの安息角は小さくなる。流れやすい粉体ほど低い山になり、安息角は小さくなります。
- ⑸ 粒子径を小さくするほど、粒子間の付着力が弱まり流動性は高まる。粒子が小さくなると付着力の影響が相対的に大きくなり、流動性は低下します。
解説
正解は、流動性がよくなると安息角が小さくなるというものです。安息角は粉体を積み上げたときにできる山の斜面と水平面の角度で、流れやすい粉体ほど小さくなります。軽質無水ケイ酸などの流動化剤は、粒子の表面の凹凸を埋めて粒子間の摩擦や付着を減らします。粒子が小さいと付着力の影響が大きくなり、吸湿による液架橋も流動性を下げます。圧縮度が大きい粉体ほど流動性は低いと評価されます。
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