てんかんの30歳の男性に、カルバマゼピンが1日2回の服用で開始された。投与量の調…
てんかんの30歳の男性に、カルバマゼピンが1日2回の服用で開始された。投与量の調節のため、定常状態での最低血中濃度を測定したい。採血のタイミングとして、正しいのはどれか。
- ⑴ 最高血中濃度に達すると予想される時刻に採血し、その値を最低値とみなす。最高血中濃度の時刻に採った値は最高値で、最低値として扱うことはできません。
- ⑵ 服用してから30分以内に採血し、吸収が進む前の値を最低値として扱う。服用直後は前回の分と吸収中の分が混じり、定常状態の最低値にはなりません。
- ⑶ 服用を始めて1日以内に採血し、その値をもとに維持量を決定する。カルバマゼピンは自己誘導で数週間かけてクリアランスが増すため、早すぎる測定は不適切です。
- ⑷ 初回の服用から数時間後に採血し、その値を定常状態の値として用いる。初回の服用後はまだ定常状態に達しておらず、その値は投与設計に使えません。
- ⑸ 服用を続けて定常状態に達したあと、次の服用の直前に採血する。定常状態の最低血中濃度は、次の服用の直前に採血して求めます。
解説
正解は、定常状態に達したあと、次の服用の直前に採血することです。くり返し服用する薬では、半減期の4〜5倍の時間がたつと定常状態に達し、服用直前の濃度が最低血中濃度になります。カルバマゼピンは自分の代謝を誘導するため、服用を始めて数週間はクリアランスが増えて濃度が下がっていきます。このため、測定は誘導が落ち着いて定常状態に達してから行うことが大切です。
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