手術でセボフルランなどの吸入麻酔薬を用いた。手術が終わって吸入を止めたあとの、吸…
手術でセボフルランなどの吸入麻酔薬を用いた。手術が終わって吸入を止めたあとの、吸入麻酔薬の体からの排泄に関する記述として正しいのはどれか。
- ⑴ 肝臓でグルクロン酸抱合を受けたあと胆汁中へ移り、腸肝循環をくり返して排泄される。吸入麻酔薬の排泄の主な経路は肺で、胆汁排泄ではありません。
- ⑵ 呼吸を浅く少なくした方が、肺から呼気への排泄はかえって速く進んでいく。換気を増やすほど肺胞の麻酔薬が速く洗い出され、排泄は速まります。
- ⑶ 汗腺から汗の中へ多く排泄されるため、体温を上げると排泄の速さが増す。汗への排泄はごくわずかで、吸入麻酔薬の排泄は肺が担います。
- ⑷ 主に腎臓で尿中へ排泄されるため、腎機能が低下した患者では覚醒が大きく遅れる。吸入麻酔薬の大部分は肺から呼気中へ未変化体のまま排泄されます。
- ⑸ 主に肺から呼気中へ排泄され、血液に溶けにくい麻酔薬ほど速く排泄されて覚醒が早くなる。血液への溶けやすさが小さい麻酔薬ほど、肺胞の濃度が速く下がり、覚醒が早くなります。
解説
正解は、主に肺から呼気中へ排泄され、血液に溶けにくい麻酔薬ほど速く排泄されて覚醒が早いというものです。吸入麻酔薬は、吸入を止めると肺胞の濃度が下がり、血液から肺胞へ移って呼気とともに未変化体のまま排泄されます。血液への溶けやすさが小さい麻酔薬ほど血液中の量が少なく、速やかに排泄されます。換気量を増やすと排泄は速まり、肝臓での代謝はわずかです。
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