8歳未満の小児には、歯の形成期にあることから、ミノサイクリンなどのテトラサイクリ…
8歳未満の小児には、歯の形成期にあることから、ミノサイクリンなどのテトラサイクリン系抗菌薬を原則として用いない。その理由として、正しいのはどれか。
- ⑴ 新生児のビリルビンをアルブミンから追い出し、核黄疸を起こしやすくするため。核黄疸の危険で新生児に避けるのは、サルファ剤などです。
- ⑵ 細菌の細胞壁の合成を阻害し、小児の成長軟骨の細胞にも同じ障害を起こすため。テトラサイクリン系はたんぱく質合成を阻害する薬で、細胞壁には作用しません。
- ⑶ 発育中の歯や骨のカルシウムと結合して沈着し、歯の着色や形成不全を起こすため。テトラサイクリン系はカルシウムとキレートをつくって歯や骨に沈着し、歯を着色させます。
- ⑷ 骨髄で核酸の合成を強く妨げ、小児に再生不良性貧血や灰白症候群を起こしやすいため。灰白症候群や再生不良性貧血はクロラムフェニコールの副作用です。
- ⑸ 小児では腎臓からの排泄がきわめて速く、有効な血中濃度にほとんど達しないため。使用を避ける理由は効果の不足ではなく、歯や骨への沈着です。
解説
正解は、発育中の歯や骨のカルシウムと結合して沈着し、歯の着色やエナメル質の形成不全を起こすためです。テトラサイクリン系抗菌薬はカルシウムなどの金属イオンとキレートをつくりやすく、歯や骨が形成される時期に用いると沈着して歯が黄色から褐色に着色します。このため、妊娠の中期以降の妊婦や8歳未満の小児には、ほかに適切な薬がない場合を除き用いません。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。