家族性高コレステロール血症の45歳の男性。スタチンを服用してもLDLコレステロー…
家族性高コレステロール血症の45歳の男性。スタチンを服用してもLDLコレステロールが目標まで下がらず、皮下注射の抗体医薬品が追加された。この薬の作用として、正しいのはどれか。
- ⑴ 小腸のコレステロールの輸送体を阻害し、食事に由来するコレステロールの吸収を減らす。これはエゼチミブの作用です。
- ⑵ 腸管内で胆汁酸と結合して再吸収を妨げ、肝臓でのコレステロールの消費を増やす。これは陰イオン交換樹脂の作用です。
- ⑶ コレステロールの合成の律速酵素を阻害し、肝臓でのコレステロールの合成を抑える。これはスタチンの作用です。
- ⑷ 核内受容体を刺激してリポたんぱく質リパーゼを増やし、トリグリセリドを下げる。これはフィブラート系の薬の作用です。
- ⑸ LDL受容体の分解を促すたんぱく質を阻害し、肝臓の受容体を増やして取り込みを高める。受容体の分解を促すたんぱく質を抗体で阻害し、肝細胞表面の受容体を増やします。
解説
正解は、LDL受容体の分解を促すたんぱく質に結合し、肝臓の受容体を増やして取り込みを高めるというものです。肝臓でつくられるこのたんぱく質は、LDL受容体と結合して細胞内での分解を促します。抗体医薬品がこれを阻害すると受容体が細胞表面へ戻りやすくなり、血中のLDLコレステロールの取り込みが増えます。スタチンで十分に下がらない家族性高コレステロール血症などに用いられます。
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