糖尿病治療薬に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
50 歳男性。営業職で飲酒の機会が多く、5 年間で体重は8 kg 増加した。健診にて4 年前より高血糖を指摘されていたが、放置していた。最近、口渇と頻尿を認めるようになったため病院を受診し検査を受けた結果、2 型糖尿病と診断された。服薬歴なし。喫煙20 本/日。運動習慣はない。
糖尿病治療薬に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ グリクラジドは、ATP 感受性K⁺ チャネルを開口して、膵臓ランゲルハンス島β 細胞からのインスリン分泌を促進する。グリクラジドはATP感受性K⁺チャネルを閉口させて脱分極を起こし、インスリン分泌を促します。
- ⑵ ピオグリタゾンは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体 α(PPAR α)を刺激して、アディポネクチンの分泌を低下させる。ピオグリタゾンはPPARγを刺激し、アディポネクチンの分泌を増加させます。
- ⑶ ボグリボースは、小腸上皮細胞に存在する α-グルコシダーゼを阻害して、単糖類の生成を抑制する。α-グルコシダーゼを阻害して単糖類の生成を抑えるので正答です。
- ⑷ ルセオグリフロジンは、ナトリウム-グルコース共輸送体2 (SGLT2)を阻害して、近位尿細管におけるグルコースの再吸収を抑制する。SGLT2を阻害して近位尿細管でのグルコース再吸収を抑えるので正答です。
- ⑸ イメグリミンは、インクレチンの分解を抑制して、膵臓ランゲルハンス島 α 細胞からのグルカゴン分泌を促進する。イメグリミンはミトコンドリア機能を改善し、グルコース依存性のインスリン分泌促進などを示します。
解説
正解は⑶と⑷です。ボグリボースは小腸上皮の刷子縁膜にあるα-グルコシダーゼを阻害し、二糖類から単糖類への分解を遅らせて食後の高血糖を抑えます。ルセオグリフロジンはSGLT2を阻害して近位尿細管でのグルコース再吸収を抑え、尿中への糖排泄を増やします。グリクラジドはATP感受性K⁺チャネルを閉口させ、ピオグリタゾンはPPARγ刺激でアディポネクチンを増やします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成