輸入されたナッツ類の検査で、かびが産生するアフラトキシンB1が基準を超えて検出さ…
輸入されたナッツ類の検査で、かびが産生するアフラトキシンB1が基準を超えて検出された。この毒素の発がん性について、正しいのはどれか。
- ⑴ 代謝されてエポキシドとなり、DNAのグアニンに結合して主に肝がんを起こす。アフラトキシンB1は代謝的に活性化されてDNAと付加体をつくる、強い肝発がん物質です。
- ⑵ がん遺伝子をもつウイルスと同じ仕組みで、細胞の遺伝子に組み込まれて働く。アフラトキシンは化学物質で、遺伝子に組み込まれるのではなくDNAと付加体をつくります。
- ⑶ 主に腎臓の尿細管に集まり、腎臓のがんと腎不全を起こすことが特徴である。アフラトキシンB1の主な標的臓器は肝臓です。
- ⑷ 加熱調理で速やかに分解されるため、炒ったナッツでは発がんの危険は問題とならない。アフラトキシンは熱に強く、ふつうの加熱調理ではほとんど分解されません。
- ⑸ 元の形で強い発がん性を示し、肝臓で代謝されると発がん性を失って無毒になる。アフラトキシンB1は代謝で活性化されて初めてDNAに結合し、発がん性を示します。
解説
正解は、シトクロムP450で代謝されてエポキシドとなり、DNAのグアニンに結合して肝臓のがんを起こすというものです。アフラトキシンB1はかびが産生する毒素で、元の形では反応性が低く、肝臓で代謝的に活性化されてからDNAと付加体をつくります。熱に強く調理では分解されにくいため、食品中の含有量が規制されています。B型肝炎ウイルスの感染があると肝がんの危険はさらに高まります。
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