30歳の男性。統合失調症と診断された。2型糖尿病の治療を受けている。抗精神病薬の…
30歳の男性。統合失調症と診断された。2型糖尿病の治療を受けている。抗精神病薬の選択にあたり、薬剤師は各薬の作用と注意点を整理した。記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 抗精神病薬の多くは、ドパミン受容体を刺激して幻覚などの陽性症状を抑える。多くの抗精神病薬は、ドパミン受容体を遮断して陽性症状を抑えます。
- ⑵ オランザピンは血糖値を上げることがあり、糖尿病の患者には使用できない。高血糖や糖尿病性ケトアシドーシスの報告があり、糖尿病の患者には禁忌です。
- ⑶ アリピプラゾールは、ドパミン2受容体の部分作動薬として働く薬である。ドパミンの働きが過剰な部位では抑え、不足した部位では補うように作用します。
- ⑷ クロザピンは無顆粒球症を起こすおそれがなく、血液検査を省略できる。クロザピンは無顆粒球症を起こすことがあり、定期的な血液検査が必要です。
- ⑸ ハロペリドールは主にセロトニン受容体を遮断し、錐体外路症状が少ない。ハロペリドールは強力なドパミン2受容体の遮断薬で、錐体外路症状が出やすい薬です。
解説
正解は⑵と⑶です。抗精神病薬の多くはドパミン2受容体を遮断して幻覚や妄想などの陽性症状を抑えます。ハロペリドールは強力な遮断薬で錐体外路症状が出やすく、アリピプラゾールは部分作動薬として働きます。オランザピンやクエチアピンは血糖を上げることがあり、糖尿病の患者には禁忌です。クロザピンは無顆粒球症を起こすことがあるため、定期的な血液検査が必要です。
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