72歳の男性。腸の手術後で口から十分に食べられず、自宅で中心静脈栄養を続けること…
72歳の男性。腸の手術後で口から十分に食べられず、自宅で中心静脈栄養を続けることになった。2つの部屋に分かれた輸液バッグと脂肪乳剤が処方され、家族に扱い方を説明した。説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 高カロリーの輸液は、末梢の細い静脈から投与するのが基本である。浸透圧が高く静脈炎を起こすため、太い中心静脈から投与します。
- ⑵ ビタミンを含む輸液は光で分解しないため、投与中の遮光は必要ない。ビタミンの一部は光で分解するため、遮光カバーを用いることがあります。
- ⑶ 2室に分かれた輸液バッグは、使用直前に隔壁を開通させて中身を混ぜる。混ぜると変化しやすい成分を分けて保存し、使う直前に混合する製剤です。
- ⑷ 脂肪乳剤は、粒子が大きくなるのを避けるため、凍らせずに保管する。凍結すると乳化が壊れて粒子が大きくなり、塞栓の原因になります。
- ⑸ 細菌を除く0.2マイクロメートルのフィルターは、脂肪乳剤の投与にも用いる。脂肪の粒子はフィルターを通らないため、脂肪乳剤はフィルターの手前から投与します。
解説
正解は⑶と⑷です。2室に分かれた輸液バッグは、混ぜると反応しやすい成分を別々に保存し、使用直前に隔壁を開通させて混ぜます。開通を忘れると必要な成分が投与されません。高カロリーの輸液は浸透圧が高いため中心静脈から投与します。脂肪乳剤は凍らせると乳化が壊れるため凍結を避け、粒子がフィルターを通らないためフィルターの患者側から投与します。ビタミンには光で分解するものがあります。
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