自律神経に作用する薬の副作用を理解するため、自律神経と体性神経の伝達物質と受容体…
自律神経に作用する薬の副作用を理解するため、自律神経と体性神経の伝達物質と受容体の例外的な組合せを整理した。記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 汗腺を支配する交感神経の節後線維は、アセチルコリンを伝達物質として放出する。汗腺はムスカリン受容体を介して分泌するため、抗コリン薬で発汗が減ります。
- ⑵ 副腎髄質は交感神経の節前線維に直接支配されている。副腎髄質は交感神経の節後ニューロンに相当し、節前線維のアセチルコリンで刺激されます。
- ⑶ 副交感神経の節後線維は、ノルアドレナリンを放出して効果器の働きを調節する。副交感神経の節後線維が放出するのはアセチルコリンで、ムスカリン受容体に作用します。
- ⑷ 骨格筋の神経筋接合部では、ムスカリン受容体が運動神経からの興奮を筋に伝える。神経筋接合部で興奮を伝えるのは筋型のニコチン受容体です。
- ⑸ 瞳孔散大筋は副交感神経の刺激で収縮し、瞳孔を大きく開く。瞳孔散大筋は交感神経のα1受容体を介して収縮し、副交感神経は瞳孔括約筋を収縮させます。
解説
正解は⑴と⑵です。交感神経の節後線維は一般にノルアドレナリンを放出しますが、汗腺を支配するものは例外的にアセチルコリンを放出し、ムスカリン受容体を介して発汗を起こします。副腎髄質は交感神経の節前線維に直接支配され、ニコチン受容体を介してアドレナリンを分泌します。副交感神経の節後線維はアセチルコリンを放出し、神経筋接合部ではニコチン受容体が働きます。瞳孔散大筋は交感神経で収縮します。
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