図は、洞房結節細胞の自発性活動電位に対する自律神経の影響を示したものである。以下…
図は、洞房結節細胞の自発性活動電位に対する自律神経の影響を示したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。変化前変化後膜電(mV)位 閾値-60 ― 静止膜電位時間
- ⑴ 点線から実線への変化は、主にノルアドレナリンのアドレナリン β1 受容体刺激によるものである。β1 受容体刺激で第4相の脱分極が速まり、活動電位の発生頻度が増える変化を示しています。
- ⑵ 点線から実線への変化は、主にアセチルコリンのアセチルコリンM2 受容体刺激によるものである。M2 受容体刺激は過分極と第4相の脱分極の緩徐化を起こし、心拍数を減らす方向に働きます。
- ⑶ 点線から実線への変化は、心拍数の減少を表している。点線から実線への変化は脱分極が速まる変化で、心拍数の増加を表しています。
- ⑷ 閾値からの急速な脱分極(第0 相)は、主に細胞内へのCa²⁺ 流入によるものである。洞房結節細胞では Na⁺ チャネルの寄与が小さく、第0相は主に L 型 Ca²⁺ チャネルからの Ca²⁺ 流入で起こります。
- ⑸ 閾値からの急速な脱分極(第0 相)は、主に細胞外へのNa⁺ 流出によるものである。脱分極は陽イオンの細胞内への流入で起こり、Na⁺ の細胞外への流出では起こりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑷です。洞房結節細胞の活動電位では、第4相のゆっくりした脱分極が閾値に達すると、L 型 Ca²⁺ チャネルを介した Ca²⁺ 流入で第0相の脱分極が起こります。交感神経のノルアドレナリンが β1 受容体を刺激すると、第4相の脱分極の傾きが急になって閾値に早く達し、心拍数が増えます。点線から実線への変化はこの心拍数増加を示しており、副交感神経の M2 受容体刺激では逆の変化が起こります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成