65歳の女性に、ある抗菌薬100 mgを静脈内に投与した。この薬の体内動態は線形…
65歳の女性に、ある抗菌薬100 mgを静脈内に投与した。この薬の体内動態は線形の1-コンパートメントモデルに従い、血中濃度時間曲線下面積は50 mg・h/L、消失半減期は6.93時間であった。この薬の分布容積として最も近い値はどれか。ただし、2の自然対数は0.693とする。
- ⑴ 5 L5 Lはクリアランスと消失速度定数の比ではなく、両者の積に近い値を求めたような値です。
- ⑵ 10 L10 Lは正しい値の半分で、消失速度定数を0.2 /hと取り違えたときの値です。
- ⑶ 20 Lクリアランスは100を50で割った2 L/h、消失速度定数は0.1 /hなので、分布容積は2を0.1で割った20 Lです。
- ⑷ 40 L40 Lは正しい値の2倍で、クリアランスを4 L/hと取り違えたときの値です。
- ⑸ 14 L14 Lはクリアランスと半減期の積で、0.693で割る操作が抜けています。
解説
正解は⑶です。静脈内投与では、全身クリアランスは投与量を血中濃度時間曲線下面積で割って求め、100を50で割って2 L/hです。消失速度定数は0.693を半減期6.93時間で割って0.1 /hです。1-コンパートメントモデルでは、分布容積は全身クリアランスを消失速度定数で割った値なので、2を0.1で割って20 Lとなります。クリアランスと半減期の積だけでは分布容積にならない点に注意します。
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