救急外来で、意識障害のある70歳の男性の動脈血を採取し、血液ガス分析装置で測定し…
救急外来で、意識障害のある70歳の男性の動脈血を採取し、血液ガス分析装置で測定した。この装置が用いる測定の原理に関する記述として、正しいのはどれか。
- ⑴ 採血した検体は室温で数時間置いて血球の代謝を落ち着かせてから測ると、値が安定する。放置すると血球が酸素を消費して二酸化炭素を出すため、採血後はすぐに測定します。
- ⑵ 水素イオン濃度は、ガラス電極と参照電極の間に一定の電圧をかけ、流れる電流の大きさとして読み取る。ガラス電極は、膜の両側の水素イオン濃度の差で生じる電位差を測る電位差測定法です。
- ⑶ 二酸化炭素分圧は、酸素分圧と同じく白金電極での還元電流の大きさから直接求める。二酸化炭素電極は、膜を透過した二酸化炭素による液のpH変化をガラス電極で測る方式です。
- ⑷ 酸素分圧は、膜を通って入った酸素が白金の陰極で還元されるときに流れる電流から求める。酸素電極は、白金陰極で酸素が還元されるときの電流が酸素分圧に比例することを利用しています。
- ⑸ 炭酸水素イオン濃度は、炭酸水素イオンに選択的に応答する専用の電極で直接測った値である。炭酸水素イオン濃度は、測定したpHと二酸化炭素分圧からヘンダーソン・ハッセルバルヒの式で計算した値です。
解説
正解は⑷です。血液ガス分析装置では、酸素分圧は白金陰極で酸素が還元される電流を測る電流測定法で求めます。pHはガラス電極の電位差を測り、二酸化炭素分圧は膜を透過した二酸化炭素による液のpH変化をガラス電極で読み取ります。炭酸水素イオン濃度は直接測らず、pHと二酸化炭素分圧から計算した値です。検体を放置すると血球の代謝で値が変わるため、採血後は速やかに測定します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。