52歳の男性。健康診断で空腹時の血糖値は基準の範囲内であったが、HbA1cが高め…
52歳の男性。健康診断で空腹時の血糖値は基準の範囲内であったが、HbA1cが高めであると指摘され、意味を知りたいと来局した。HbA1cの説明として、正しいのはどれか。
- ⑴ 血液中のブドウ糖そのものの濃度を表し、採血の直前にとった食事の影響を最も強く受ける。血液中のブドウ糖の濃度は血糖値で、直前の食事の影響を受けにくいことがHbA1cの特徴です。
- ⑵ 尿に出たブドウ糖の量を表し、腎臓での再吸収の働きが弱まっているほど値が高くなる。尿に出たブドウ糖は尿糖で、HbA1cは血液中の赤血球で測定します。
- ⑶ 血清のアルブミンにブドウ糖が結合した割合で、過去1〜2週間の血糖の状態を反映する。アルブミンに結合した割合はグリコアルブミンという別の指標で、より短い期間を反映します。
- ⑷ 膵臓から分泌されるインスリンの量を表し、値が高いほどインスリンの分泌が保たれている。インスリンの分泌の状態はインスリンやCペプチドの測定で評価し、HbA1cとは別の指標です。
- ⑸ ヘモグロビンにブドウ糖が結合した割合で、過去1〜2か月の血糖の平均を反映する値である。赤血球の寿命の間に結合が進むため、採血の日だけでなく過去しばらくの血糖の状態が分かります。
解説
正解は⑸です。HbA1cは、赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結合したものの割合です。赤血球の寿命は約120日で、その間の血糖が高いほど結合が進むため、過去1〜2か月の平均的な血糖の状態を反映し、採血の直前の食事の影響を受けにくい指標です。空腹時の血糖が正常でも、食後の高血糖が続くと高くなることがあります。溶血性貧血などで赤血球の寿命が短いと、実際より低い値になります。
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