開放隅角緑内障の65歳の男性に、1日1回夜に点眼するラタノプロストの点眼液が処方…
開放隅角緑内障の65歳の男性に、1日1回夜に点眼するラタノプロストの点眼液が処方された。この薬が眼圧を下げるしくみとして、正しいのはどれか。
- ⑴ 瞳孔括約筋のムスカリン受容体を刺激して縮瞳させ、線維柱帯からの流出を増やす。ムスカリン受容体の刺激はピロカルピンの作用です。
- ⑵ 毛様体の炭酸脱水酵素を阻害し、房水がつくられる量を減らして眼圧を下げる。炭酸脱水酵素の阻害はドルゾラミドなどの作用です。
- ⑶ プロスタグランジンF受容体を刺激し、ぶどう膜強膜からの房水の流出を増やす。ラタノプロストはプロスタグランジン関連薬で、房水の副経路からの流出を増やします。
- ⑷ 毛様体のβ受容体を遮断し、房水がつくられる量を減らして眼圧を下げる。β受容体の遮断はチモロールなどの作用で、房水の産生を抑えます。
- ⑸ 瞳孔散大筋のα1受容体を刺激して散瞳させ、隅角を広げて房水の流出を増やす。散瞳は隅角を狭めて眼圧を上げるおそれがあり、緑内障の治療のしくみにはなりません。
解説
正解は⑶です。ラタノプロストはプロスタグランジンF受容体を刺激するプロスタグランジン関連薬で、毛様体筋の間を通るぶどう膜強膜流出路からの房水の流出を増やし、眼圧を下げます。1日1回の点眼で効果が続きます。副作用として、虹彩や眼の周りの皮膚の色素沈着、まつ毛が濃く長くなることがあり、点眼後に顔についた液を洗い流すよう指導します。房水の産生を抑えるβ遮断薬とは作用の仕方が異なります。
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