てんかんの治療でカルバマゼピンを服用し始めて2週間たった患者が、38℃の発熱、唇…
てんかんの治療でカルバマゼピンを服用し始めて2週間たった患者が、38℃の発熱、唇や口の中のただれ、眼の充血、体に広がる赤い発疹を訴えて来局した。薬剤師の対応として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 市販の抗ヒスタミン薬を併用してかゆみを抑え、次の定期受診まで様子をみるよう伝える。症状を抑えるだけでは重い副作用の進行を止められず、早急な受診が必要です。
- ⑵ 重い皮膚障害の初期の可能性があるため、服用をやめてすぐに受診するよう伝える。発熱、粘膜のびらん、眼の充血を伴う発疹はスティーブンス・ジョンソン症候群などの初期症状の可能性があります。
- ⑶ 発疹が全身に広がるまでは、服用する量を半分に減らして続けるよう伝えて経過をみる。自己判断での減量では副作用の進行を防げず、発作の悪化も招くおそれがあります。
- ⑷ 口の中のただれには口内炎の薬を、発疹には保湿剤を使うよう伝える。個々の症状への対処では不十分で、原因薬の中止と医師の診察が優先されます。
- ⑸ 薬疹は飲み続けるうちに体が慣れて治まるため、そのまま服用を続けて様子をみるよう伝える。粘膜症状を伴う発疹は重症化のおそれがあり、服用を続けて様子をみるのは危険です。
解説
正解は⑵です。高熱、口唇や口腔粘膜のびらん、眼の充血、広い範囲の紅斑は、スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死融解症などの重症薬疹の初期症状である可能性があります。カルバマゼピンは原因となりやすい薬の一つで、多くは服用開始から数週間以内に起こります。進行すると失明や死亡に至ることもあるため、服用を中止して直ちに医師の診察を受けるよう伝え、処方医にも情報を提供します。
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