オクタデシルシリル化シリカゲルを固定相とし、メタノールと水の混液を移動相とする逆…
オクタデシルシリル化シリカゲルを固定相とし、メタノールと水の混液を移動相とする逆相系の液体クロマトグラフィーで、複数の成分を分離している。移動相のメタノールの割合を増やしたときに起こる変化として、正しいのはどれか。
- ⑴ 固定相への保持が弱まり、脂溶性の高い成分を含めて全体に保持時間が短くなる。移動相の極性が下がると成分は移動相に溶けやすくなり、固定相への保持が弱まって早く溶出します。
- ⑵ 極性の高い成分ほど固定相に強く保持されるようになり、溶出の順序が逆転する。逆相系では移動相の組成を変えても、極性の高い成分が先に溶出する傾向は基本的に変わりません。
- ⑶ 分離が分子の大きさで決まるようになり、大きい分子ほど先に溶出するようになる。分子の大きさによる分離はサイズ排除クロマトグラフィーの原理です。
- ⑷ 理論段数が大きく増えるため、それぞれのピークの幅がしだいに広くなっていく。理論段数が増えるとピークは鋭くなり、幅は狭くなります。
- ⑸ どの成分も固定相の炭化水素の鎖に強く保持されるようになり、保持時間が長くなる。有機溶媒の割合を増やすと保持はむしろ弱まり、保持時間は短くなります。
- ⑹ 固定相の電荷との静電的な相互作用が強まり、陽イオンの成分が遅れて溶出する。電荷による分離はイオン交換クロマトグラフィーの原理で、逆相系の主な保持機構ではありません。
解説
正解は⑴です。逆相系の液体クロマトグラフィーでは、非極性のオクタデシル基をもつ固定相と極性の移動相を用い、主に疎水性相互作用によって成分を保持します。脂溶性の高い成分ほど固定相に強く保持され、遅れて溶出します。移動相のメタノールの割合を増やすと移動相の極性が下がり、成分が移動相に溶けやすくなるため、全体に保持時間が短くなります。分離が不十分な場合は、逆にメタノールの割合を減らして保持を強めます。
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