懸濁性の内用液剤で、分散している粒子が保管中に容器の底へ速く沈んでしまう。ストー…
懸濁性の内用液剤で、分散している粒子が保管中に容器の底へ速く沈んでしまう。ストークスの式に基づいて、粒子の沈降速度を小さくするための工夫として正しいのはどれか。
- ⑴ 粉砕によって粒子径を小さくし、粒子1個あたりの沈む速さを抑える。沈降速度は粒子径の2乗に比例するので、粒子径を小さくすると大きく遅くなります。
- ⑵ 電解質を加えて粒子表面の電荷を打ち消し、粒子どうしを近づける。電荷が打ち消されると粒子が凝集して見かけの粒子径が大きくなり、沈降は速まります。
- ⑶ 粒子と分散媒の密度の差を大きくして、浮力の影響を減らす。沈降速度は粒子と分散媒の密度差に比例するので、差を大きくすると速く沈みます。
- ⑷ 分散媒を加温して粘度を下げ、粒子が動きやすい状態にする。沈降速度は分散媒の粘度に反比例するので、粘度を下げると沈降は速くなります。
- ⑸ 粒子を造粒して2倍の径にそろえ、粒子の数を減らして安定させる。粒子径を2倍にすると沈降速度は4倍になり、沈みやすくなります。
解説
正しいのは、粉砕によって粒子径を小さくするという工夫です。ストークスの式では、粒子の沈降速度は粒子径の2乗と、粒子と分散媒の密度差に比例し、分散媒の粘度に反比例します。したがって沈降を遅くするには、粒子を細かくする、密度差を小さくする、分散媒の粘度を高めるといった方法が有効です。実際の懸濁剤では、カルメロースナトリウムなどの増粘剤を加えて粘度を高めることもよく行われます。
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