2 歳の女児。保育園で眼位異常を指摘され来院した。1 m の距離でのフォトスクリ…
2 歳の女児。保育園で眼位異常を指摘され来院した。1 m の距離でのフォトスクリーナーの検査結果(別冊No. 8)を別に示す。裸眼の近見で内斜視を認めた。この患児に関連しているのはどれか。
- ⑴ 開散過多開散過多は外斜視に関係する病態です。
- ⑵ 緊張性輻湊緊張性輻湊は安静位の眼位に関わる輻湊で、本例の内斜視の主因ではありません。
- ⑶ 調節性輻湊遠視を補う過剰な調節に伴う調節性輻湊が、内斜視の原因と考えられます。
- ⑷ 輻湊不全輻湊不全は近見での外斜視に関係する病態です。
- ⑸ 融像性輻湊融像性輻湊は両眼の像を融合するための輻湊で、内斜視の原因ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。図は確認できませんが、2歳の女児で裸眼の近見で内斜視がみられることと公表正答から、フォトスクリーナーで中等度以上の遠視が示されていると考えられます。遠視の眼では、はっきり見るために遠視の分だけ余分な調節が必要になり、それに伴って調節性輻湊が過剰に働くため内斜視となります。これが屈折性調節性内斜視で、調節麻痺下の屈折検査に基づく完全矯正眼鏡で治療します。開散過多や輻湊不全は外斜視に関係する病態です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-10.html)を加工して作成