46 歳の男性。左眼の充血、異物感および黒目に白い部分が目立つようになってきたた…
46 歳の男性。左眼の充血、異物感および黒目に白い部分が目立つようになってきたため来院した。左視力は(1.5×+0.50 D ○ cyl-2.50 D 30°)。前眼部写真(別冊No. 11A)、前眼部OCT の角膜トポグラフィ(別冊No. 11B)および断層像(別冊No. 11C)の結果を別に示す。この患者でみられるのはどれか。
- ⑴ 浅前房翼状片は前房深度に影響しません。
- ⑵ 下方角膜の突出下方角膜の突出は円錐角膜の所見です。
- ⑶ 鼻側角膜の肥厚翼状片は角膜表面の組織侵入で、角膜自体の肥厚が主所見ではありません。
- ⑷ 倒乱視のパターン翼状片では鼻側の平坦化により直乱視や斜乱視が生じやすいです。
- ⑸ 角膜トポグラフィの鼻側の平坦化翼状片の牽引で侵入部位である鼻側の角膜が平坦化します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。充血と異物感があり、黒目に白い部分が目立つという訴えから、鼻側の結膜が角膜上に三角形に侵入する翼状片が考えられます。写真は確認できませんが、翼状片は角膜を牽引して侵入部位の角膜を平坦化させるため、角膜トポグラフィでは鼻側の平坦化がみられ、乱視(多くは直乱視や斜乱視)の原因になります。本例の乱視も翼状片による角膜形状の変化と考えられます。進行して瞳孔領に及ぶと視力が低下するため、手術で切除します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-10.html)を加工して作成