53 歳の女性。Sjögren 症候群によるドライアイで点眼加療中である。3 か…
53 歳の女性。Sjögren 症候群によるドライアイで点眼加療中である。3 か月前からのパソコン画面の見えにくさ、自動車運転時の目の疲れを主訴に来院した。遠見視力は右1.2(矯正不能)、左0.4(1.2×-1.25 D)、近見視力は右0.3(1.2×+2.00 D)、左0.8(1.2×+0.75 D)であった。遠方・近方ともに見たいとのニーズに対する提案で適切なのはどれか。
- ⑴ 右 +0.00 D、左 -1.25 D の眼鏡遠用眼鏡では遠方は見えますが、近方のパソコン画面が見えにくいままです。
- ⑵ 右 +2.00 D、左 +0.75 D の眼鏡近用眼鏡では近方は見えますが、運転などの遠方視ができません。
- ⑶ 左のみ遠用完全矯正のコンタクトレンズドライアイがあるうえ、近方の見えにくさも解決しません。
- ⑷ 右 +0.00 D、左 -1.25 D に近見加入した累進屈折力眼鏡遠用度数に近用加入を加え、遠方と近方の両方を見ることができます。
- ⑸ 右 +0.00 D、左 -1.25 D に近見加入した多焦点コンタクトレンズSjögren症候群の重いドライアイではコンタクトレンズの装用は適しません。
解説
正解は⑷です。この患者は右眼が正視、左眼が-1.25Dの近視で、近見には右+2.00D、左+0.75Dが必要な老視です。遠方も近方も見たいというニーズには、遠用度数(右0.00D、左-1.25D)に近用加入を加えた累進屈折力眼鏡が適しています。Sjögren症候群による重いドライアイがあるため、コンタクトレンズは角膜障害や装用感の悪化を招くおそれがあり適しません。遠用のみ、または近用のみの眼鏡では、どちらか一方のニーズしか満たせません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-10.html)を加工して作成