35 歳の女性。1 週間前から右眼の光視症と視力低下が出現したため来院した。視力…
35 歳の女性。1 週間前から右眼の光視症と視力低下が出現したため来院した。視力は右(0.1×-1.50 D)、左(1.2×-2.00 D)。右眼の広角眼底撮影の結果(別冊No. 10)を別に示す。この患者でみられる所見はどれか。
- ⑴ 黄斑剝離矯正視力が0.1まで低下しており、網膜剥離が黄斑に及んでいると考えられます。
- ⑵ 乳頭浮腫乳頭浮腫は頭蓋内圧亢進や視神経炎などでみられ、本例の所見ではありません。
- ⑶ 硝子体出血公表正答から、硝子体出血は主な所見とされていません。
- ⑷ 網膜細動脈瘤網膜細動脈瘤は高血圧の高齢者に多く、本例の所見ではありません。
- ⑸ 上鼻側網膜剝離公表正答から、剥離の部位は上鼻側ではないと考えられます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。35歳の近視の女性に光視症と急な視力低下が生じた経過から、裂孔原性網膜剥離が考えられます。光視症は硝子体が網膜を牽引することで起こり、網膜裂孔から液化硝子体が網膜下に入って剥離が広がります。図は確認できませんが、矯正視力が0.1まで低下していることから、剥離が黄斑に及んだ黄斑剥離の状態と考えられます。黄斑剥離があると術後の視力回復が限られるため、早急な手術が必要です。剥離の部位は図で確認する必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-10.html)を加工して作成